オリジナルトリック構想
私がsk8を始めた頃は、どこかで何回か書いたかもしれませんが、憧れの技はバッククロスで、飛燕は達人の成せる技でした。べるさんの鎌鼬なんぞは同じ人間とは思えないくらいの衝撃で、足がどんな風に動いているのか、なんでそんな風につま先の向きがクネクネ変わるのかなんて全然わかりませんでした。基礎技を何とか一通り(オープンとバックワンフットは除く)覚えた後、初めて挑戦した大蛇で、クローズターンという足捌きを覚えました。
後ろ向きから180°スピードを落とさずに、また足を上げずにどうやって回るのか、その時初めて理論としてわかったのです。ちょうどそのすぐ後、道満でMiniJAMがありましたが、ぎこちなく大蛇をベースにした変な動きでパイロンに入っていました。今になって思い返しても、あの時どんな風にパイロンを縫っていたかは全然思い出せないんですけど、どうやらあれが私の初オリジナルトリックだった、らしいです。パイロン20個分の動きをしっかり固めて、毎回毎回同じルーチンを繰り返し練習していました。
その頃からなのか、もう少し前からなのかはよく覚えていませんが、だんだん自分だけの動きが出来たらいいな、と思い始めた時期でした。そこに、Kazuさんの影響が大いにあったことは言うまでもありません。自分なりのトリックってどうしたら出来るのか?と考えて、私が選んだ選択はとにかく人の逆、普通の逆でした。組み合わせや複合、回転数の水増しなど出来なかった頃なので、例えば大蛇のクローズターンを逆に回ったり、飛燕のバッククロスをわざわざ上体だけ反対向きにしたり、フロントクリスクロスの足を浮かせながら差し替えたりと、非常に無茶な動きを練習していました。はっきり言って、とてもバランスの悪いぎこちない動きで、見栄えは悪かったでしょう。でも、自分が何かを生み出すことがとても楽しくて、飽きずにいつも挑んでいました。気が付くと、回数を重ねるうちに動きがスムーズになったり軽やかになったりして、自分の体に染み付いてきていることが体感出来ました。Kazuさんも、「何か始めた時は下手で当たり前。回数やれば誰でも上手くなるよ。」と普通のことのように涼しい顔で言ってくれましたが、『ああ、自分は回数重ねて努力したんだな〜』と実感出来てとても充実したのを覚えています。
今、有名無名、曖昧模糊を含めて一体いくつのトリックがあるのか全然分かりませんが、ほんの1箇所、『ここで足首返したらどうなる?』とか『今のところで反対側に回ったらいいかも?』、『そこで足上げてみない?』なんていう、ちょっとしたきっかけが新しい動きを生み出します。もう既に、どこかでだれかがやっているかもしれませんが、順番を競うのではなく、自分の中になかったものを新たに生み出すことが楽しいんです。それは、その後のトリックにもたくさん変化を与え、気が付けば結構長いルーチンが完成することもあります。最近の道満が、こんな感じで毎日何かしら変わってます。
『これってどうなんだろう?』と思ったら、イケてるイケてないは二の次で、それをどんどんやってみましょう。きっとすぐにイケてる動きになるはず、まずは気付きから。
最後に、トリックの名前は馬鹿馬鹿しいほど面白いし、なぜか愛着が沸きますね。