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| スラローム界に一石を投じた大会が無事に終わりました。今回の大会を通して思ったことは、「人に評価されるための滑りとは?」ということに尽きます。今大会の前身とも言える幕張カップと比較すると、はるかにハイレベルでクオリティの高いトリックが目白押しでした。その中で決勝トーナメントに進んだスケーターや、見事に上位入賞を果たしたスケーターは、それぞれとても華のある、個性の光るスケーティングで、見ている人を魅了していました。 |
そしてその逆に、レベルの高いスケーティングをしながらも予選敗退という結果に終わったスケーターも多数いました。審査員はそれぞれに高いスキルを持ったスケーターであり、その目はちょっとしたミスや姿勢の乱れも見逃さずにジャッジをしていました。おおよその審査点数は厳しく、見ているスケーターからは「辛いなー」という声も上がっていましたが、それは点数の振れ幅を大きくするために、運営サイドが依頼した評価基準に則ったものでした。悔しい思いをしたスケーターの方は、どうかご理解下さい。 |
どうしたら見ている人に評価されるのでしょうか?あれこれと考えてもなかなか答えが見つかりませんでしたが、実際に一般の方々を審査員として滑った後、なんとなく光が見えたような気がしました。私は今まで、自分なりにかなり工夫をして、オリジナリティのあるスケーティングを実践してきたつもりでした。しかし、先人のスケーターが編み出してきた数々のトリックに心を惹かれ、旋風のように駆け抜けるスピードに惹かれ、レーンを自在に行き来するルーチンに惹かれてきました。それらをいろいろと組み合わせ、「これなら見栄えがするんじゃないか」「難易度が高いんじゃないか」と試行錯誤してきました。 |
そんなある日、ひで爺がこう言いました。「最近のトリックスラロームはお子様ランチだね、と言われたよ。スピンに戻りにステップに…って何でもかんでも混ぜてるってさ。」まさに自分のことを言われたような気がしました。うほうほと一緒に滑っては速さに憧れ、ひで爺と一緒に滑ってはトリッキーなターンに憧れ…。しかし、結局その全てを表現することは出来ないのです。それならば、何かを特化して何かを捨てればいいのではないか?と思いました。そして、「ああ、それが個人のスタイルになるんだな」と理解したのです。私は今まで、「何でも器用にこなせる」とよく言われてきましたが、裏を返せば器用貧乏であり、それでは強烈なインパクトは与えられませんでした。 |
もっと自分を知って、得意なことと好きなこと、やりたいことと出来ることをよく分析し、自分らしさをアピールできるスタイルを突き詰めて行きたいです。結果的に誰かと似た滑りになっても、必ずちゃんと自分らしさが発揮出来るはず。そう信じてこれからも練習を続けていきます。 |
通りがかった人に、「上手いねー」と言われることも、審査員から評価されることも同じです。モチベーションが高まることも同じ。もっとスケートをしていて良かった、と思えるためにも、自分を信じて頑張ります。どうぞここを読んでいる皆さんも、次回のスラロームでもっとあなたらしさを見せて下さい。 |
また熱く楽しく競い合える日まで。 |
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